ホーム

プロフィール

視覚障害者へのパソコン指導マニュアル

研究発表

リンク集

メール

 

視覚障害者への録音図書利用訓練

−七沢更生ライトホームの取り組み−

 

神奈川県総合リハビリテーションセンター

七沢更生ライトホーム   矢部 健三 

 

 新聞や書籍など一般の活字が利用できない視覚障碍者は、情報の入手に大きな障害を抱えている。七沢更生ライトホーム(以下「当施設」)では、この障害を軽減するために、点字の読みや録音図書利用、パソコン操作などの訓練を行っている。今回は、2011年度に当施設が実施した録音図書利用訓練について報告する。

 録音図書は、ボランティアによって作製され、点字図書館などを通じて貸し出される。神奈川県ライトセンターや川崎市盲人図書館などの点字図書館では、主に電話で視覚障碍者の希望を受け付け、郵送で録音図書を貸し出してきた。近年のインターネットの普及に伴い、2000年以降全国視覚障碍者情報提供施設協会などでは、録音図書のネット配信サービスも開始している。

 2011年度の当施設利用者38(平均年齢48.1歳、最年長79歳、最年少19)のうち、入所時録音図書の利用経験があったものは、12(31.6)だった。16(42.1)%の利用者に対し、録音図書再生機の操作や点字図書館利用法の紹介など、訓練を実施した。退所時には、録音図書を利用する者が25(65.8)に増えた。

 今後は、従前の録音図書利用訓練に加え、録音図書のネット配信サービスの紹介・訓練にも積極的に取り組んでいきたい。 

 

ホーム

プロフィール

視覚障害者へのパソコン指導マニュアル

研究発表

リンク集

メール

 

最終更新日: 2012220()

© 2009 矢部健三. All rights reserved.