視覚障害者へのパソコン指導

－七沢更生ライトホームの取り組み－

神奈川県総合リハビリテーションセンター

七沢更生ライトホーム　　　矢部　健三　

　七沢更生ライトホーム(以下「当施設」)では、視覚障害者を対象に、コミュニケーション訓練の一環としてパソコン訓練を実施している。視覚障害者がパソコンを使用する場合、画面読み上げソフトや画面拡大ソフトなどの支援ソフトを組み込み、マウスをほとんど使わずにキーボード中心に操作する。そのため、市販のパソコン学習テキストを点訳・音訳しただけでは不十分である。そこで、当施設では、パソコンの基本操作やアプリケーションソフトの操作だけでなく、キーボードでの操作法や画面読み上げソフトなどの機能も解説したテキストを独自に作成・音訳し、訓練で使用している。今後は、録音版テキストでの学習が難しい高齢者への対応や、音楽再生など新たなニーズへの対応が課題である。

最終更新日：　2012年2月20日(月)