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12年ぶりのご無沙汰でした!

神奈川県・矢部健三

 前回クラブの皆さんと一緒にスキーをしたのは、2000年のカナダ・ウィスラー。もう12年も前のこと。とても楽しい1週間で、「また滑りましょう!」と成田空港で皆さんと分かれたのですが、それからいろいろあって、スキーを諦めざるを得ませんでした。

 今シーズン、ようやくすべりにいける状況になったので、久しぶりでクラブのツアーに参加しました。板も靴もウェアも、きっぱり諦めるために処分していましたので、今回は、友人からもらったお古のウェアと、レンタルスキーセットでの参加です。出発の日が近づくにつれて、期待よりも不安のほうがむくむくと大きくなりました。忘れ物はないか、皆さんの足手まといにならないか、大きな怪我をしないか…。妻も「昔のようには滑れないんだから、怪我だけはしないでね!」と追い打ちをかけます。

 実際に滑って驚いたことが三つありました。

 一つ目は、思いのほか楽しく滑れたことです。12年のブランクがあるので、斜度が少し急になると、どうしても腰が引けてしまいましたが、日頃感じることのないスピード感を満喫し、気持ちよく滑れました。案外、体が覚えているものなのですね。パートナーの衣笠さん、伊庭さん、鈴木さんの声掛けもよく、とても安心して滑れました。本当にありがとうございました。

 二つ目は、他のブラインドの皆さんがとてもうまくなっていたことです。12年ぶりに見るのですから、当たり前といえば当たり前ですが。帰宅後そのことを妻に話すと、「置いてけぼりを食らった感じ?子育てを終えて社会復帰する女性の気持ちが少しはわかった?」とチクリ。

 三つ目は、KさんやHさんがお元気に滑っていらっしゃったことです。とても勇気をいただきました。嬉しくなって、「これからスキーを再開しても、僕もあと30年近く滑れるんだな」と言うと、妻が答えていわく、

「でも上達はしないんじゃない?人生も体力も下り坂なんだから。あっ!スキーは初めから下り坂を滑り降りるんだからいいのか。せいぜいけがの内容に、上手に滑り降りてね!」だって。本当に口の減らない妻です。

 でも、スキーは再開できそうなので、改めてよろしくお願いいたします。Sさんの一筆のおかげで、来シーズンはマイ板とマイブーツを持って参加できそうです。

 

「クラブニュース」(20125月号)

 

 

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最終更新日: 2015828()

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