ここでは、ロービジョン(弱視)の方がiOS端末を使うための各種アクセシビリティ機能の設定を紹介します。
画面拡大の機能を使うには、以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
Aメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
B視覚サポートの下にある「ズーム機能」をタップする。
Cズーム機能の設定画面で「ズーム機能」をタップしてオンにする。
※VoiceOverをすでにオンにしている場合は、シングルタップではなく、すべてダブルタップになります。
これで画面拡大機能のズーム機能が有効になりました。主なジェスチャーは以下のとおりです。
3本指のダブルタップで、画面の拡大
3本指のドラッグで、画面内を移動
3本指のダブルタップ&ホールドして上下にドラッグで、拡大倍率の変更
また、ズーム機能の設定画面で、「ズーム領域」をタップすると、画面全体を拡大表示する「フルスクリーンズーム」と、拡大した領域を別のウインドウに表示しながら、ほかの部分はもとのサイズのままにしておく「ウインドウズーム」を選ぶことができます。
画面の色を反転表示させるには、二つの方法があります。
○ズーム機能がオンのときだけ反転させる
ズーム機能がオンのときだけ画面の色を反転表示させるには、以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
Aメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
B視覚サポートの下にある「ズーム機能」をタップする。
Cズーム機能の設定画面で「ズームフィルタ」をタップする。
Dズームフィルタ機能の設定画面で「反転」や「グレイスケール」「グレイスケール反転」「低照度」から好みの表示方法を選んでタップする。
※VoiceOverをすでにオンにしている場合は、シングルタップではなく、すべてダブルタップになります。
○常に反転させる
常に画面の色を反転表示させるには、以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
Aメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
B視覚サポートの下にある「画面表示とテキストサイズ」をタップする。
C画面表示とテキストサイズの設定画面で「反転・スマート」もしくは「反転・クラシック」をタップする。
これで画面の色が反転表示されるようになりました。
(3) より大きな文字
画面に表示される文字を大きくするには、以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
Aメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
B視覚サポートの下にある「画面表示とテキストサイズ」をタップする。
C画面表示とテキストサイズの設定画面で「さらに大きな文字」をタップする。
Dさらに大きな文字の設定画面で「さらに大きな文字」をタップしてオンにする。
※VoiceOverをすでにオンにしている場合は、シングルタップではなく、すべてダブルタップになります。
これでより大きな文字の機能が有効になりました。表示文字のサイズは、「フォントサイズ」の数値を1本指の上下フリックで変更して調整します。
画面に表示される文字を太くするには以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
Aメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
B視覚サポートの下にある「画面表示とテキストサイズ」をタップする。
C画面表示とテキストサイズの設定画面で「文字を太くする」をタップする。
※VoiceOverをすでにオンにしている場合は、シングルタップではなく、すべてダブルタップになります。
これで文字を太くする機能が有効になりました。
画面に表示される各種ボタン類を見やすくするには、以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
Aメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
B視覚サポートの下にある「画面表示とテキストサイズ」をタップする。
C画面表示とテキストサイズの設定画面で「ボタンの形」をタップしてオンにする。
※VoiceOverをすでにオンにしている場合は、シングルタップではなく、すべてダブルタップになります。
これで様々なアプリの画面で一部のボタンやタブにボタンの形や下線、ハイライトなどが表示されるようになりました。「ボタンの形」を表示することで、ボタンかテキストか分かりにくい場合も、判別しやすくすることができます。
画面表示のコントラストを上げるには、以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
Aメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
B視覚サポートの下にある「画面表示とテキストサイズ」をタップする。
C画面表示とテキストサイズの設定画面で「コントラストをあげる」や「透明度を下げる」をタップしてオンにする。
「透明度を下げる」をオンにすると、ドックの背景は濃くなり、通知センターの背景は不透明になります。
「ホワイトポイントを下げる」をオンにすると、画面全体が若干暗めになります。
※VoiceOverをすでにオンにしている場合は、シングルタップではなく、すべてダブルタップになります。
iOS端末では、視差 (パララックス) 効果を利用して、「ロック解除」や「アプリの起動・終了」などでのズームアニメーション、「ホーム画面」でiOS端末を傾けるとアイコンが浮いているように見える奥行き感などを演出しています。
このような表示が観にくい場合には、「視差効果を減らす」をオンにするとよいでしょう。「視差効果」を減らす設定を行うことで、例えば、アプリの起動・終了時のズームアニメーションは、フェードエフェクトに変更されます。
画面表示の視差効果を減らすには、以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
Aメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
Bサブメニューの「動作」をタップする。
C動作の設定画面で「視差効果を減らす」をタップする。
※VoiceOverをすでにオンにしている場合は、シングルタップではなく、すべてダブルタップになります。
これで画面表示機能の「視差効果を減らす」が有効になりました。
各種ボタンのオン/オフは、色の違い(白がオフで緑がオン)で判別するようになっています。
このような表示が観にくい場合には、「オン/オフラベル」をオンにするとよいでしょう。
「オン/オフラベル」を有効にすることで、オンには縦棒付きのマーク、オフには丸付きのマークが表示されるのでよりわかりやすくなります。
画面表示のオン/オフラベルを有効にするには、以下のように設定します。
@ホーム画面の「設定」アプリをタップする。
AメインAメインメニューの「アクセシビリティ」をタップする。
B視覚サポートの下にある「画面表示とテキストサイズ」をタップする。
C画面表示とテキストサイズの設定画面で「オン/オフラベル」をタップする。
※VoiceOverをすでにオンにしている場合は、シングルタップではなく、すべてダブルタップになります。
これで画面表示機能の「オン/オフラベル」が有効になりました。