4−2−3 電子メールを交換してみよう!

メールの交換

 これまでに学習したメールの送信方法と、メールの受信方法を使って、メールの交換をしてみましょう。

Microsoft Outlookでのメールの作成と送信

 では実際に、メールを作成し、送信してみましょう。

 まず、パソコンとMicrosoft Outlookを起動します。

 Microsoft Outlookが起動すると、受信トレイ(これまでに受信したメールの一覧画面)が表示されます。このとき、正しくMicrosoft Outlookが開いたかどうかは、画面読みソフトのアクティブウインドウ読み上げコマンドを使って確認します。PC-Talkerでは、CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1を押します。Ctrlキーは、文字キーの一番下の段、左右両端にあります。このアクティブウインドウ読み上げコマンドを実行すると、「受信トレイ … Microsoft Outlook」と聞こえます。このような音声で、正しく起動できたか確認しましょう。

 Microsoft Outlookでメールを作成するには、受信トレイが表示されている状態で、まず、Altキーを押してリボンツールバーをアクティブにします。

 数回右矢印キーもしくは左矢印キーを押して「ホーム」を探します。

 「ホーム」と聞こえたら、数回Tabキーを押して「新しい電子メール」を探します。

 「新しい電子メール」を選んだら、Enterキーで実行します。

 すると、新規メールの編集画面が開き、メールの宛先(メールアドレス)が入力できる状態になります。このときに、PC-Talkerでは、「宛先の文字入力」と聞こえます。

 「宛先の文字入力」と聞こえたら、Shiftキーを押しながら数回Tabキーを押して「宛先&...の確認」を探します。

 「宛先&...の確認」を選んだら、Enterキーで実行します。

 すると、アドレス帳が開き、メールアドレスが選択できる状態になります。このときに、PC-Talkerでは、「検索(S):の文字入力」と聞こえます。

 「検索(S):の文字入力」と聞こえたら、Tabキーを1回押してメールアドレスの一覧に移動します。

 数回下矢印キーを押して、メールを出したい相手を探します。

 今回は練習ですので、訓練を担当している職員を選びましょう。

 メールを出したい相手を選んだら、数回Tabキーを押して「宛先(&O) ->の確認」を探します。

 「宛先(&O) ->の確認」を選んだら、Enterキーで実行します。

 また数回Tabキーを押して「OKの確認」を探します。

 「OKの確認」を選んだら、Enterキーで実行します。

 すると、新規メールの編集画面に戻ります。このときに、PC-Talkerでは、「宛先&...の確認」と聞こえます。

 メールアドレスを入力し終わったら、数回Tabキーを押して、メールのタイトル欄に移動します。

 「件名(U):の文字入力」と聞こえたら、メールの内容がわかるようなタイトルを入力します。

 ここでは、「好きな歌」と入力しましょう。

 メールのタイトルを入力し終わったら、Tabキーを押して、本文の入力欄に移動します。このときに、PC-Talkerでは、「本文」と聞こえます。

 ここでは次のように入力しましょう。

こんにちは。○○です。

メールの練習です。

私の好きな歌は××です。

あなたの好きな歌はなにですか?

ちゃんと届いたらお返事ください。

 メールアドレスやメールのタイトル、メールの本文がすべて入力し終わった状態で、作成したメールを送信するためには、必ず「送信」のコマンドを実行する必要があります。

 Microsoft Outlookでは、メールの編集画面が表示されている状態で、Ctrlキーを押しながらEnterを押して送信を実行します。

 これでMicrosoft Outlookで作製したメールを、送信することができました。メールを送信し終わると、Microsoft Outlookは、受信トレイが表示されている状態に戻ります。

メールの受信と閲覧

 新しくメールを受け取るためには、電子メールソフトが起動した状態で必ず「受信」などのコマンドを実行する必要があります。

Microsoft Outlookでのメール受信

 では、先ほど送信したメールの返事を職員に書いてもらい、そのメールを受信してみましょう。

 Microsoft Outlookの起動中に再度メールを受信したいときは、受信トレイが表示されている状態でF9キーを押します。するとすぐにプロバイダのメールサーバーに接続し、新しくメールが届いているかをチェックします。届いていればそのメールを受信して、元の状態(受信トレイ)に戻ります。新しいメールを受信すると、「ポーン」というようなチャイムが聞こえます。このような音で、正しく受信できたか確認しましょう。

Microsoft Outlookでのメールの閲覧

 新しくメールを受信し終わった状態で、受信したメールを読むためには、まず、上矢印キーもしくは下矢印キーを押して、読みたいメールを探します。

 今回は練習ですので、職員からのメールを選びましょう。

 読みたいメールを選んだら、Enterキーを押してメール本文を開きます。

 メール本文画面が開くと、Microsoft Outlookでは、「参照 本文」と聞こえます。このような音声で、正しくメール本文画面が開いたか確認しましょう。

 メール本文画面が表示されている状態で、全文読みコマンドを実行します。PC-Talkerでは、Altキーを押しながらF10キーを押します。これで画面読みソフトがメールを始めから終わりまで続けて読み上げてくれます。この全文読みコマンドを実行したときは、カーソルが読み上げに合わせて移動し、読み上げを終了したときには、カーソルが文末(メールの末尾)へ移動しています。

 メール本文を読み終わったら、Escキーを押してメール本文の画面を閉じましょう。

 すると、受信トレイに戻り、受信したメールの一覧が表示されます。

※注意

 Microsoft Outlookでは、メール本文の画面からはソフトを終了させることができません。必ずEscキーを数回押して受信トレイに戻る必要がありますので、十分注意しましょう。

 正しくメールの受信・閲覧ができたら、一旦Microsoft Outlookとパソコンを終了し、メールの送受信の練習として、練習問題4−2−3をしましょう。

●練習問題4−2−3 メールの送受信

 メールの送信と受信・閲覧を練習してみましょう。

 これから読み上げる指示に従って操作してください。一つの指示を聞いたら、必ずテキストを一時停止し、指示された操作を行ってください。必ず一つの操作が終わってから、次の指示を聞くようにしましょう。

 では始めます。

@パソコンを起動し、Microsoft Outlookを起動しましょう。

A職員宛に、タイトルは 好きな花 として、次の内容でメールを書きましょう。

こんにちは。○○です。

メールの練習です。

私の好きな花は××です。

あなたの好きな花はなんですか?

ちゃんと届いたらお返事ください。

B作成したメールを送信しましょう。

CMicrosoft Outlookを終了し、パソコンを終了しましょう。

※職員に、練習問題4−2−3のAで作成したメールの返事を出してもらいましょう。

Dパソコンを起動し、Microsoft Outlookを起動しましょう。

E職員からのメールを受信しましょう。

F職員からのメールを読んでみましょう。

GMicrosoft Outlookを終了し、パソコンを終了しましょう。

Hパソコンを起動し、Microsoft Outlookを起動しましょう。

I職員宛に、タイトルは 好きな色 として、次の内容でメールを書きましょう。

こんにちは。○○です。

メールの練習です。

私の好きな色は××です。

あなたの好きな色はなんですか?

ちゃんと届いたらお返事ください。

J作成したメールを送信しましょう。

※職員に、練習問題4−2−3のIで作成したメールの返事を出してもらいましょう。

K職員からのメールを受信しましょう。

L職員からのメールを読んでみましょう。

MMicrosoft Outlookを終了し、パソコンを終了しましょう。

Nパソコンを起動し、Microsoft Outlookを起動しましょう。

O職員宛に、タイトルは 嫌いな歌 として、次の内容でメールを書きましょう。

こんにちは。○○です。

メールの練習です。

私の嫌いな歌は××です。

あなたの嫌いな歌はなんですか?

ちゃんと届いたらお返事ください。

P作成したメールを送信しましょう。

※職員に、練習問題4−2−3のOで作成したメールの返事を出してもらいましょう。

Q職員からのメールを受信しましょう。

R職員からのメールを読んでみましょう。

SMicrosoft Outlookを終了し、パソコンを終了しましょう。

 以上です。お疲れ様でした。