2−6−2 矢印キーの使い方

◎カーソルの移動

 さて、練習問題2−6−1では、ドキュメントフォルダからMYWORDで文書ファイルを開く方法を練習してきました。MYWORDの編集画面には原稿用紙と同じように文字を書き込むためのマスがあります。ここでは、MYWORDの画面内を移動する方法を勉強します。操作手順をしっかり覚えましょう。操作の各段階で聞こえてくるパソコンの音声もよく聞き取ってください。

○パソコンの起動と文書ファイルの開き方

 では、パソコンとドキュメントフォルダを起動しましょう。

 パソコンの電源を入れると、自動的に基本ソフトのMicrosoft Windowsが起動を開始します。Microsoft Windowsの起動が完了するには12分かかります。Microsoft Windowsが起動してしばらくすると画面読みソフトのPC-Talkerも起動します。

 これでパソコンが使えるようになりました。

 次に、Windowsキーでスタートメニューを開きます。

 「スタートメニューオープン …」と聞こえたら、下矢印キーでメニューの中から「ドキュメント」を探します。

 「ドキュメント」を選んだら、Enterキーで実行します。

 すると、ドキュメントフォルダが開き、「フォルダ(ファイルをいくつかまとめてしまっておく箱のようなもの)」や、保存された文書ファイルが一覧表示された状態になります。このとき、正しくドキュメントフォルダが開いたかどうかは、画面読みソフトのアクティブウインドウ読み上げコマンドを使って確認します。PC-Talkerでは、CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1を押します。このアクティブウインドウ読み上げコマンドを実行すると、「ドキュメント」と聞こえます。このような音声で、正しくドキュメントフォルダを開けたかどうか確認しましょう。

 ドキュメントフォルダで一覧表示されたフォルダや文書ファイルは、縦1列に並んでいますので、上下矢印キーを動かすことで一つずつフォルダ名やファイル名を確認することができます。ドキュメントフォルダを開いたときは、一番上にあるフォルダや文書ファイルの名前を読み上げます。下矢印キーで目的のフォルダを探します。

 今回は、「○○さん」というフォルダを探しましょう。○○にはあなたの名前が入っています。

 「○○さん」というフォルダが見つかったら、Enterキーで実行します。

 すると、「カチッ」という音が聞こえ、フォルダの中に入り、保存された文書ファイルが一覧表示された状態になります。このとき、正しくフォルダが開いたかどうかは、画面読みソフトのアクティブウインドウ読み上げコマンドを使って確認します。PC-Talkerでは、CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1を押します。このアクティブウインドウ読み上げコマンドを実行すると、「○○さん」と聞こえます。このような音声で、正しくフォルダの中に入ったかかどうか確認しましょう。

 一覧表示された文書ファイルは、縦1列に並んでいますので、上下矢印キーを動かすことで一つずつフォルダ名やファイル名を確認することができます。ドキュメントフォルダを開いたときは、一番上にあるフォルダや文書ファイルの名前を読み上げます。下矢印キーで目的の文書ファイルを探します。

 今回は練習ですので、「練習問題2−6−2」を探しましょう。

 「練習問題2−6−2」の文書ファイルが見つかったら、Enterキーで実行します。

 すると、MYWORDが起動し、「練習問題2−6−2」の内容が編集画面に表示されます。

このとき、正しく文書ファイルが開いたかどうかは、画面読みソフトのアクティブウインドウ読み上げコマンドを使って確認します。PC-Talkerでは、CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1を押します。このアクティブウインドウ読み上げコマンドを実行すると、「MYWORD5 - 練習問題2−6−2」と聞こえます。このような音声で、正しく文書ファイルを開けたかどうか確認しましょう。

○矢印キーの使い方

 MYWORDの編集画面には原稿用紙と同じように文字を書き込むためのマスがあります。ただ、パソコンの画面は、原則として横書きですので、画面の左から右に向かってマスが並んでいます。これから入力する文字が画面上のどこに入るかを示すマークが、カーソルです(カレットともいいます)。このカーソルを移動させるときに使うのが上下左右の矢印キーです。

 MYWORDが起動した直後は、カーソルは一番上の行の、一番左のマスにあります。右矢印キーを押すたびにカーソルは右に進みます。反対に、左矢印キーを押すと、カーソルは左に戻ります。また、上矢印キーで一つ上の行に、下矢印キーで一つ下の行に移動できます。

 入力した文章を確認したり編集したりするときには、この矢印キーを使用します。画面上の目的の位置にカーソルを移動させることで、そこに書かれている内容を読み上げさせることができるのです。

 画面上のカーソル位置を確認したいときには、カーソル位置確認コマンドを使用します。PC-TalkerではF9キーを押します。このコマンドを実行すると、現在カーソルがある位置のページ数・行数・マス数などを音声で出力します。

 では、右矢印キーを5回押し、次に下矢印キーを5回押してみましょう。これで右に5マス、下に5行、カーソルが移動しました。カーソル移動確認コマンド(F9)を使って現在カーソルがある位置のページ数・行数・マス数などを確認してみましょう。

○カーソル移動コマンドの使い方

 一マスずつカーソルを移動させるときには、上下左右の矢印キーを使用しますが、行の左端(行頭)や行の右端(行末)に移動させたいときには、一気にカーソルを飛ばす便利なカーソル移動コマンドがあります。

 Homeキーを押すと、カーソルのある行の左端、つまり行頭にカーソルが移動します。Homeキーは、文字キーの右隣・矢印キーの上に並んだ六つのキーの上段真ん中にあります。MYWORDでは、「左端」と音声出力したあと、移動した場所に書かれている文字を読み上げます。実際に押して確かめてみましょう。

 Endキーを押すと、カーソルのある行の右端、つまり行末にカーソルが移動します。Endキーは、文字キーの右隣・矢印キーの上に並んだ六つのキーの下段真ん中にあります。MYWORDでは、「右端」と音声出力したあと、移動した場所に書かれている文字を読み上げます。実際に押して確かめてみましょう。

MYWORDの終了とドキュメントフォルダの閉じ方

 パソコンを消すには、まずMYWORDを終了しなければなりません。MYWORDを終了する手順は、これまで終了していたのとまったく同じです。では、MYWORDを終了してみましょう。

 MYWORDの画面が表示されている状態で、まず、Altキーでメニューバーをアクティブにします。

 「ファイルF トップメニュー」と聞こえたら、数回下矢印キーを押して「MYWORDの終了X」を探します。

 「MYWORDの終了X」を選んだら、Enterキーで実行します。

 MYWORDが終了し、PC-Talkerでは、「ワープロ 終わり」と聞こえます。このような音声で、正しく終了できたか確認しましょう。

 ただ、MYWORDが終了しても、Microsoft Windowsのデスクトップ画面には戻りません。MYWORDを実行する直前に開いていたフォルダの画面に戻ります。このとき、正しくフォルダの画面に戻ったかどうかは、画面読みソフトのアクティブウインドウ読み上げコマンドを使って確認します。PC-Talkerでは、CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1を押します。Ctrlキーは、文字キーの一番下の段、左右両端にあります。このアクティブウインドウ読み上げコマンドを実行すると、「○○さん」と聞こえます。このような音声で、正しくフォルダの画面に戻ったかどうか確認しましょう。

 次に、フォルダを閉じてみましょう。

 フォルダの画面が表示されたら、まず、Altキーでリボンツールバーをアクティブにします。

 「Home」と聞こえたら、左矢印キーを押して「Applicationメニュー」を探します。

 「Applicationメニュー」と聞こえたら、数回下矢印キーを押して「閉じるC」を探します。

 「閉じるC」を選んだら、Enterキーで実行します。

 フォルダが閉じ、Microsoft Windowsのスタート画面に戻ります。

○パソコンの終了

 パソコンを終了するには、まず、Windowsキーでスタートメニューを開きます。

 「スタートメニューオープン …」と聞こえたら、下矢印キーを数回押して「シャットダウン」を探します。

 「シャットダウン」を選んだら、Enterキーで実行します。

 「次の中から選んでください …」と聞こえ、シャットダウンのメニューが表示されたら、上下矢印キーを数回押して再度「シャットダウン」を探します。

 「シャットダウン」を選んだら、Enterキーで実行します。

 すると、Microsoft Windowsの終了を知らせる音楽が流れ、自動的にパソコンの電源も切れます。

カーソル移動の練習として、練習問題2−6−2をしましょう。

●練習問題2−6−2 カーソルの移動

 次の指示に従って、カーソル移動の練習をしてみましょう。

 これから読み上げる指示に従って操作してください。一つの指示を聞いたら、必ずテキストを一時停止し、指示された操作を行ってください。必ず一つの操作が終わってから、次の指示を聞くようにしましょう。

 では始めます。

@パソコンを起動し、ドキュメントを開きましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドでドキュメントが開いたか、必ず確認してください。

Aドキュメント が開いたら、○○さん というフォルダを探して開きましょう。○○にはあなたの名前が入っているものを選んでください。たとえば、あなたが厚木さんなら あつぎさん というフォルダを開いてください。アクティブウインドウの読み上げコマンドで目的のフォルダが開いたか、必ず確認してください。

B○○さん というフォルダが開いたら、下矢印キーを使って、練習問題2−6−2.mweという文書ファイルを探して開きましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドで 練習問題2−6−2.mweが開いたか、必ず確認してください。

C10マス目へ移動してみましょう。

Dカーソル位置確認コマンドで正しい位置に移動できたか確認しましょう。

E5行目へ移動してみましょう。

Fカーソル位置確認コマンドで正しい位置に移動できたか確認しましょう。

G10行目の5マス目へ移動してみましょう。

Hカーソル位置確認コマンドで正しい位置に移動できたか確認しましょう。

IMYWORDを終了しましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドでフォルダの画面に戻ったか、必ず確認してください。

Jフォルダを閉じ、パソコンを終了しましょう。

Kパソコンを起動し、ドキュメントを開きましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドでドキュメントが開いたか、必ず確認してください。

Lドキュメント が開いたら、○○さん というフォルダを探して開きましょう。○○にはあなたの名前が入っているものを選んでください。たとえば、あなたが厚木さんなら あつぎさん というフォルダを開いてください。アクティブウインドウの読み上げコマンドで目的のフォルダが開いたか、必ず確認してください。

M○○さん というフォルダが開いたら、下矢印キーを使って、練習問題2−6−2.mweという文書ファイルを探して開きましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドで 練習問題2−6−2.mweが開いたか、必ず確認してください。

N6行目の20マス目へ移動してみましょう。カーソル位置確認コマンドで正しい位置に移動できたか必ず確認してください。

O15行目の15マス目へ移動してみましょう。カーソル位置確認コマンドで正しい位置に移動できたか必ず確認してください。

P15行目の行頭へ移動しましょう。カーソル位置確認コマンドで正しい位置に移動できたか必ず確認してください。

Q7行目の行末へ移動しましょう。カーソル位置確認コマンドで正しい位置に移動できたか必ず確認してください。

RMYWORDを終了しましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドでフォルダの画面に戻ったか、必ず確認してください。

Sフォルダを閉じ、パソコンを終了しましょう。

 以上です。お疲れ様でした。