2−7 文章の校正
◎文章の構成
ここではMicrosoft Wordで、書かれた文章の間違いを直す練習をしましょう。また、校正した文書を保存する方法も練習しましょう。
○文字の削除
作成した文章中にある余分な文字やスペースを消すには、BSキーを使用します。まず、削除したい文字の次のマスにカーソルを合わせます。そこでBSキーを入力します。すると、カーソル位置の左隣にある文字が1文字削除され、カーソルより右側にあった文字列が1文字分ずつ左へずれます。
では実際に、文字を削除してみましょう。
パソコンを起動し、ドキュメントフォルダを開きましょう。
ドキュメントフォルダが開いたら、「○○さん」というフォルダを開きましょう。○○にはあなたの名前が入っています。このとき、正しくフォルダが開いたかどうかは、画面読みソフトのアクティブウインドウ読み上げコマンドを使って確認します。PC-Talkerでは、CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1を押します。このコマンドを実行すると、「○○さん」と聞こえます。このような音声で、正しくフォルダを開けたかどうか確認しましょう。
「○○さん」というフォルダが開いたら、「文字の削除」という文書ファイルを開きましょう。このとき、正しく文書ファイルが開いたかどうかは、画面読みソフトのアクティブウインドウ読み上げコマンドを使って確認します。PC-Talkerでは、CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1を押します。このコマンドを実行すると、PC-Talkerでは、「文字の削除 .doc - Microsoft Word」と聞こえます。このような音声で、正しく文書ファイルを開けたかどうか確認しましょう。
Microsoft Wordで「文字の削除」という文書ファイルが開けたら、下矢印キーで1行下に移動してみましょう。内容を聞き取れましたか?
次は、一番右端まで右矢印キーで1文字ずつ移動し、この行に書かれている内容を聞き取ってみましょう。
右端まで来たら、Homeキーで行頭(左端)に戻ってください。
「七沢更生ライトホーム」としたいのですが、「ラ」の字が二つになっていますね。余分な「ラ」を消しましょう。
まず、右矢印キーで二つ目の「ラ」の字の次にある「イ」の字まで移動します。
「イ」の字まで移動できたら、BS キーを押しましょう。BSキーは、Enterキーのすぐ上のキーです。訓練用のパソコンでは印が付いています。これで二つ目の余分な「ラ」の字を消すことができました。PC-Talkerでは、BSキーを押すと「バック ラ」と聞こえます。このような音声で、正しく削除できたか確認しましょう。
余分な字を消し終わったら、必ず、Homeキーで行頭(左端)に戻ってください。
そして、上下の矢印キーで文章を読み上げさせて、正しく校正できたか確認しましょう。
余分な文字やスペースが二つ以上連続してある場合には、削除したい文字列の次のマスにカーソルを合わせ、削除したい文字の数だけBSキーを入力します。
では実際に、複数の文字を削除してみましょう。
下矢印キーで1行下に移動してみましょう。内容を聞き取れましたか?
次は、一番右端まで右矢印キーで1文字ずつ移動し、この行に書かれている内容を聞き取ってみましょう。
右端まで来たら、Homeキーで行頭(左端)に戻ってください。
「七沢更生ライトホーム」としたいのですが、「ライト」と「ホーム」の間に、余分な「レフト」という言葉が入っていますね。この余分な「レフト」という3文字を消しましょう。
まず、右矢印キーで「レフト」の次にある「ホ」の字まで移動します。
「ホ」の字まで移動できたら、BS キーを3回押しましょう。BSキーは、Enterキーのすぐ上のキーです。訓練用のパソコンでは印が付いています。これで余分な「レフト」という三つの字を消すことができました。PC-Talkerでは、BSキーを押すと「バック ト フ レ」と聞こえます。このような音声で、正しく削除できたか確認しましょう。
余分な字を消し終わったら、必ず、Homeキーで行頭(左端)に戻ってください。
そして、上下の矢印キーで文章を読み上げさせて、正しく校正できたか確認しましょう。
◎既存ファイルへの上書保存
ドキュメントフォルダなどに保存してあった文書ファイルをMicrosoft Wordで開き、変更を加えた場合、新規ファイルとして保存するときとは手順が少し異なります。「名前をつけて保存」ではなく、「上書保存」を実行します。保存しないでMicrosoft Wordを終了してしまうと、変更した文書は失われてしまいますが、上書保存しておけばパソコンの電源を切っても失われることはありません。
○Microsoft Wordでの保存
Microsoft Wordの画面が表示されている状態で、まず、Altキーでリボンツールバーをアクティブにします。
「メニュー」と聞こえたら、左矢印キーを押して「File Tab」を探します。
「File Tab」と聞こえたら、数回下矢印キーを押して「上書保存」を探します。
「上書保存」を選んだら、Enterキーで実行します。
すると、直ちに文書ファイルの保存が開始されます。初めて保存する文書ファイルではないので、保存先のフォルダを指定したり、ファイル名(文書の題名)を入力したりする必要はありません。
これで今回変更した文書を、上書保存することができました。
正しく保存できたら、一旦、Microsoft Wordとパソコンを終了し、削除校正の練習として、練習問題2−7−1をしましょう。
文字削除の練習をしてみましょう。
これから読み上げる指示に従って操作してください。一つの指示を聞いたら、必ずテキストを一時停止し、指示された操作を行ってください。必ず一つの操作が終わってから、次の指示を聞くようにしましょう。
では始めます。
@パソコンを起動し、ドキュメントを開きましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドでドキュメントが開いたか、必ず確認してください。
Aドキュメント が開いたら、○○さん というフォルダを探して開きましょう。○○にはあなたの名前が入っているものを選んでください。たとえば、あなたが厚木さんなら あつぎさん というフォルダを開いてください。アクティブウインドウの読み上げコマンドで目的のフォルダが開いたか、必ず確認してください。
B○○さん というフォルダが開いたら、下矢印キーを使って、練習問題2−7−1.doc という文書ファイルを探して開きましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドで 練習問題2−7−1.doc が開いたか、必ず確認してください。
C1番から10番までの内容を校正してみましょう。
※職員に、正しく校正できたか確認してもらいましょう。
D校正できたら、上書き保存します。まず、Altキーを押してリボンツールバーをアクティブにしましょう。
Eリボンツールバーがアクティブになったら、左矢印キーを押して File Tab を探しましょう。
FFile Tabが見つかったら、下矢印キーを使って 上書き保存 を探しましょう。
G上書き保存 が見つかったら、Enterキーを押して実行しましょう。
HMicrosoft Wordを終了しましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドでフォルダの画面に戻ったか、必ず確認してください。
Iフォルダを閉じ、パソコンを終了しましょう。
Jパソコンを起動し、ドキュメントを開きましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドでドキュメントが開いたか、必ず確認してください。
Kドキュメント が開いたら、○○さん というフォルダを探して開きましょう。○○にはあなたの名前が入っているものを選んでください。たとえば、あなたが厚木さんなら あつぎさん というフォルダを開いてください。アクティブウインドウの読み上げコマンドで目的のフォルダが開いたか、必ず確認してください。
L○○さん というフォルダが開いたら、下矢印キーを使って、練習問題2−7−1.doc という文書ファイルを探して開きましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドで 練習問題2−7−1.doc が開いたか、必ず確認してください。
M11番から20番までの内容を校正してみましょう。
※職員に、正しく校正できたか確認してもらいましょう。
N校正できたら、上書き保存します。まず、Altキーを押してリボンツールバーをアクティブにしましょう。
Oリボンツールバーがアクティブになったら、左矢印キーを押して File Tab を探しましょう。
PFile Tabが見つかったら、下矢印キーを使って 上書き保存 を探しましょう。
Q上書き保存 が見つかったら、Enterキーを押して実行しましょう。
RMicrosoft Wordを終了しましょう。アクティブウインドウの読み上げコマンドでフォルダの画面に戻ったか、必ず確認してください。
Sフォルダを閉じ、パソコンを終了しましょう。
以上です。お疲れ様でした。