2−4−2 長音・促音の入力

◎長音・促音の入力

 ここではMicrosoft Wordで長音や促音を書く練習をしましょう。また、作成した文書を保存する方法も復習しましょう。タイピングの練習ではありませんので、全角/半角キーを押して日本語入力システムを停止する必要はありません。間違えて日本語入力システムを停止してしまったときには、もう一度全角/半角キーを押して日本語入力システムをONにしましょう。

○単語の入力

 では、パソコンとMicrosoft Wordを起動しましょう。

 ローマ字で長音を表すには、ひらがなで言葉を書き表すのと同じように、「う」や「お」を使います。「くうき」なら KUUKI 、「とうふ」なら TOUHU 、「すうじ」なら SUUZI と、 U を使って書き表します。また、「おおきい」なら OOKII 、「おおい」なら OOI 、「こおり」なら KOORI のように、 O を使って書き表します。

 では実際に、「ほうそう」と書いてみましょう。ローマ字は、 HOUSOU になります。次に、「おおいた」と書いてみましょう。このローマ字は OOITA です。

 一方、ローマ字で促音(っ)を表すには、促音の次にくる文字の子音を重ねます。「きって」なら kitte 、「こっぷ」なら koppu と書き表します。

 では実際に、「まっち」と書いてみましょう。ローマ字は、 MATTI になります。次に、「しっぷ」と書いてみましょう。このローマ字は SIPPU です。

 入力を間違えたときは、Enterキーを押さずにEscキーを押すことで入力した文字を消すことができます。ただ、このとき消えるのは、未確定の文字列、つまりEnterキーで確定していないものだけです。確定してしまった文字はEscキーでは消えませんので注意してください。

 行を替えるときはEnterキーを押します。マスを空けるときはSpaceキーを押します。行替えもマス空けも文字を入力する前または入力文字を確定した後でないと入力できません。

◎ファイルの新規保存

 Microsoft Wordで作成した文書は、ファイルという形でドキュメントフォルダなどに保存することができます。保存しないでMicrosoft Wordを終了してしまうと、作成した文書は失われてしまいますが、ファイルとしてドキュメントフォルダなどに保存しておけば文書は、パソコンの電源を切っても失われることはありません。

Microsoft Wordでの保存

 Microsoft Wordの画面が表示されている状態で、まず、Altキーでリボンツールバーをアクティブにします。

   「メニュー」と聞こえたら、左矢印キーを押して「File Tab」を探します。

 「File Tab」と聞こえたら、数回下矢印キーを押して「名前を付けて保存」を探します。

 「名前を付けて保存」を選んだら、Enterキーで実行します。

 すると、保存のダイアログボックス(設定画面)が開き、「コンピューター        Alt, F, A, C …」と聞こえます。この段階ではまだ文書は保存できていません。どこに保存するかを設定しなければなりません。

 「コンピューター   Alt, F, A, C …」と聞こえたら、数回Tabキーを押して「ドキュメント  C:\Users\ …」を探します。

 「ドキュメント  C:\Users\ …」を選んだら、Enterキーで実行します。

 すると、保存のダイアログボックス(設定画面)が開き、「ファイル名:の文字入力または選択 …」と聞こえます。この段階でもまだ文書は保存できていません。どんな名前で保存するかを設定しなければなりません。

 「ファイル名:の文字入力または選択 …」と聞こえたら、ファイル名(文書の題名)をわかりやすく入力してください。ファイルにはそれぞれ、どのような文書が書かれているかわかるように、ファイル名を付ける必要があります。

 今回は、練習ですので、「○○まっち」というファイル名を入力してみましょう。○○にはあなたの名前を入れてください。たとえば、あなたが厚木さんなら「あつぎまっち」というファイル名を入力してください。

 これで、文書をどんな名前で保存するか、決めることができました。

 ファイル名を入力し終わったら、もう一度Enterキーを押して保存を実行します。

  これで、ワープロソフトで作成した文書を保存することができました。このとき、正しく文書ファイルが保存できたかどうかは、画面読みソフトのアクティブウインドウ読み上げコマンドを使って確認します。PC-Talkerでは、CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1を押します。Ctrlキーは、文字キーの一番下の段、左右両端にあります。このアクティブウインドウ読み上げコマンドを実行すると、PC-Talkerでは、「○○まっち.docx - Microsoft Word」と聞こえます。このような音声で、正しく文書ファイルを保存できたかどうか確認しましょう。

※注意

 ファイル名を入力したら、必ずEnterキーで確定します。そのあとでもう一度Enterキーを押して保存を実行します。つまり、Enterキーは、2回続けて押すことになりますので、十分注意しましょう。

 正しく保存できたら、一旦、Microsoft Wordとパソコンを終了し、長音・促音の入力とファイルの新規保存の練習として、練習問題2−4−2をしましょう。

●練習問題2−4−2 長音・促音の単語

 ひらがな入力の練習をしてみましょう。

 これから読み上げる指示に従って操作してください。一つの指示を聞いたら、必ずテキストを一時停止し、指示された操作を行ってください。必ず一つの操作が終わってから、次の指示を聞くようにしましょう。

 では始めます。

@パソコンを起動し、Microsoft Wordを起動しましょう。

Aくうき すうじ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで改行もしてください。

 くうき は KUUKI 、すうじ は SUUZI です。

Bふうりん ろうそく と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで改行もしてください。

 ふうりん は HUURINN 、ろうそく は ROUSOKU です。

※職員に、正しく入力できたか確認してもらいましょう。

C単語が書けたら、文書を保存します。まず、Altキーを押してリボンツールバーをアクティブにしましょう。

Dリボンツールバーがアクティブになったら、左矢印キーを押して File Tab を探しましょう。

EFile Tabが見つかったら、下矢印キーを使って 名前をつけて保存 を探しましょう。

F名前をつけて保存 が見つかったら、Enterキーを押して実行しましょう。

Gコンピューター    Alt, F, A, C … … と聞こえたら、Tabキーを使って ドキュメント  C:\Users\ … を探しましょう。

Hドキュメント  C:\Users\ … が見つかったら、Enterキーを押して実行しましょう。これで、文書をどこに保存するか、決めることができました。

Iファイル名:の文字入力または選択 … と聞こえたら、 ○○のばすおと というファイル名を入力しましょう。○○にはあなたの名前を入れてください。たとえば、あなたが厚木さんなら あつぎのばすおと というファイル名を入力してください。入力するだけでなく、Enterキーを押して確定することも忘れないでください。

Jこれで、文書をどんな名前で保存するか、決めることができました。ファイル名を確定したら、もう一度Enterキーを押して保存を実行します。

※正しく文書ファイルが保存できたかどうか、アクティブウインドウ読み上げコマンド(CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1)で必ず確認しましょう。

KMicrosoft Wordを終了し、パソコンを終了しましょう。

Lパソコンを起動し、Microsoft Wordを起動しましょう。

Mにっき ざっし と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで改行もしてください。

 にっき は NIKKI 、ざっし は ZASSI です。

Nせっけん きっちん と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで改行もしてください。

 せっけん は SEKKENN 、きっちん は KITTINN です。

※職員に、正しく入力できたか確認してもらいましょう。

O単語が書けたら、文書を保存します。まず、リボンツールバーをアクティブにしましょう。

Pリボンツールバーがアクティブになったら、 File Tab の中の 名前をつけて保存 を実行しましょう。

Qコンピューター    Alt, F, A, C … … と聞こえたら、入力した文書の保存先として ドキュメント  C:\Users\ … を選び、確定しましょう。

Rファイル名:の文字入力または選択 … と聞こえたら、 ○○つまるおと というファイル名を入力して保存を実行しましょう。○○にはあなたの名前を入れてください。たとえば、あなたが厚木さんなら あつぎつまるおと というファイル名を入力してください。入力後は、確定するためのEnterキーと、保存を実行するためのEnterキーを押すことも忘れないでください。

※アクティブウインドウ読み上げコマンド(CtrlキーとAltキーを押しながらテンキー1)で、正しく保存できたか確認しましょう。

SMicrosoft Wordを終了し、パソコンを終了しましょう。

 以上です。お疲れ様でした。