付録1 「カナ入力  」

2−2  タイピング1(2・3・4段キー)

2−2−1 第2段キーのタイピング

◎キー操作時の姿勢

 パソコンを確実に操作し、正確に文字入力するには、正しい姿勢でキーボードに向かうことが大切です。初めに、キーボードを操作するときの基本的な姿勢を復習しましょう。

 まず、ホームポジションを確認します。ホームポジションは、キーボードで文字を入力するとき、基点となるキーで、文字キーの下から3段目中央付近にあります。ほとんどのパソコンのキーボードには、このホームポジションに印が付いています。

 両手の人さし指をホームポジションに置き、隣のキーから順に中指・薬指・小指を置きます。正しい姿勢でキーボードに向かうことが大切です。以下のことに気を付けましょう。

・キーボードの手前にはスペースを作り、手首は必ず机につくようにする。

・両手の親指はSpaceキーの手前に置く。このとき左右の指先が軽く触れ合うような状態にしておく。

・指はしっかり曲げ、指先でキーに触れるようにする。

・ホームポジションが必ず体の正面にくるように調整する。

・前屈みにならないように背筋を伸ばす。

◎タイピングの練習

 ホームポジションのある段を第2段キーといいます。ここでは、この第2段キーにあるキーの配列と指の動かし方を覚えましょう。

○ローマ字入力/カナ入力の切り替え

 では実際にパソコンとワープロソフトを起動してみましょう。

 ワープロソフトが起動すると、編集画面が表示され、ひらがなやカタカナ、漢字といった日本語の入力ができるようになります。ただ、訓練用のパソコンでは通常使用する入力方式としてローマ字入力を設定しているので、このままでは、カナ入力ができません。

 そのため、日本語入力システムの入力方法を毎回ローマ字入力からカナ入力に変更して、カナ入力できる状態にします。

 入力方法をカナ入力に変更するには、Altキーを押しながらカタカナ/ひらがなキーを押します。カタカナ/ひらがなキーは、一番下の段の左から7番目にあります。右のAltキーの左隣にありますから、これを目印に探してください。

 Altキーを押しながらカタカナ/ひらがなキーを押して入力方法を変更しようとすると、日本語入力システムMS-IMEのダイアログボックスが開き、「Microsoft Office IMEのメッセージ Alt + ひらがなキーが押されました。 文字入力方法を“カナ入力”に変更しようとしています。 変更しますか? Yははい Nはいいえ」と聞こえます。

 ここでEnterキーを押して入力方法の変更を実行します。これで入力方法をカナ入力に変更できました。

※注意

 練習を終了するときも、Altキーを押しながらカタカナ/ひらがなキーを押して必ずローマ字入力できるように戻しておいてください。

 PC-TalkerMicrosoft Wordを使用する場合、Altキーを押しながらカタカナ/ひらがなキーを押してもカナ入力とローマ字入力を切り替えられないことがあります。このような時は、メモ帳やMYEDITなどほかのソフトを起動してカナ入力とローマ字入力を切り替えてから、Microsoft Wordを起動するようにしてください。

○キーの配列

 ワープロソフトが起動すると、編集画面が表示され、ひらがなやカタカナ、漢字といった日本語の入力ができるようになります。

 まず、人差指から紹介します。左手の人差指が担当するキーは、 ハ です。右手の人差指が担当するキーは、 マ です。実際に押してみて、音声で確認してみましょう。正しく入力できたら、Enterキーを押して確定してください。

 次に、中指を紹介します。左手の中指が担当するキーは、 シ です。右手の中指が担当するキーは、 ノ です。実際に押してみて、音声で確認してみましょう。正しく入力できたら、Enterキーを押して確定してください。

 次に、薬指を紹介します。左手の薬指が担当するキーは、 ト です。右手の中指が担当するキーは、 リ です。実際に押してみて、音声で確認してみましょう。正しく入力できたら、Enterキーを押して確定してください。

 次に、小指を紹介します。左手の小指が担当するキーは、 チ です。右手の小指が担当するキーは、 レ です。実際に押してみて、音声で確認してみましょう。正しく入力できたら、Enterキーを押して確定してください。

 次に、人差指が担当するキーをもう二つ紹介します。左手の人差指を一つ右にずらしたところのキーが、 キ です。右手の人差指を一つ左にずらしたところのキーが、 ク です。実際に押してみて、音声で確認してみましょう。正しく入力できたら、Enterキーを押して確定してください。

 最後に、右手の小指が担当するキーをもう二つ紹介します。右手の小指を一つ右にずらしたところのキーが、 ケ です。右手の小指を二つ右にずらしたところのキーが、 ム です。実際に押してみて、音声で確認してみましょう。正しく入力できたら、Enterキーを押して確定してください。

 キーを長く押しすぎると複数回入力したことになってしまいますので、十分注意しましょう。「押す」というよりは「叩く」といったイメージで練習してください。

 一旦、ワープロソフトとパソコンを終了し、ホームポジションの段のタイピング練習として、練習問題2−2−1をしましょう。

※注意

 タイピング練習を行った後でワープロソフトの終了コマンドを実行すると、その内容を保存するかどうかを必ず尋ねてきます。「保存」は保存してから終了する、「保存しない」は保存せずに終了する、「キャンセル」は終了を中止してワープロソフトの編集画面に戻る、という意味の選択肢です。

 このときには、まず上下左右矢印キーで「保存しない」を選びます。次に、Enterキーで実行します。

●練習問題2−2−1 第2段キー

 ホームポジションの段の練習をしてみましょう。

 これから読み上げる指示に従って操作してください。一つの指示を聞いたら、必ずテキストを一時停止し、指示された操作を行ってください。必ず一つの操作が終わってから、次の指示を聞くようにしましょう。

 では始めます。

@パソコンを起動し、ワープロソフトを起動しましょう。

A左右の人差指で交互に、 ハマ ハマ ハマ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

B左右の中指で交互に、 シノ シノ シノ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

C左右の薬指で交互に、 トリ トリ トリ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

D左右の小指で交互に、 チレ チレ チレ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

※職員に、正しく入力できたか確認してもらいましょう。

Eワープロソフトを終了し、パソコンを終了しましょう。

Fパソコンを起動し、ワープロソフトを起動しましょう。

G左右の人差指と小指で交互に、 チハレマ チハレマ チハレマ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

H左右の小指から人差指の順で、 チトシハ レリノマ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

I左右の小指から人差指の順で、 チトシハキハチ レリノマクマレ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

J右の小指で、 レケレマレ レムレマレ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

※職員に、正しく入力できたか確認してもらいましょう。

Kワープロソフトを終了し、パソコンを終了しましょう。

 次は単語の練習をしてみましょう。

Lパソコンを起動し、ワープロソフトを起動しましょう。

Mハシレ トマレ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

Nキノハ クマノ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

Oキノハ クマノ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

Pマムシ ハシケ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

Qキムチ ノリマキ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

Rトリケシ トリシマレ と5回書いてみましょう。1回ごとにEnterキーで確定してください。

※職員に、正しく入力できたか確認してもらいましょう。

Sワープロソフトを終了し、パソコンを終了しましょう。

 以上です。お疲れ様でした。